27日、大阪大学が発表したのは前立腺がんの新しい治療法です。
大阪大学によりますと、前立腺がんは国内の男性で新しくかかる人が最も多いがんです。
食の欧米化とともに、年々増加しているそうですが、
実は発症の決定的な原因は詳しくわかっていません。
前立腺とは男性のみにある臓器で、膀胱の下にあり栗のような形をしています。
がん発症の初期には症状がほとんどなく、進行してしまうと他の部位に転移し命を落としてしまう恐れがあります。
血液検査などで調べることができ、早期に発見すれば治る確率は高いため、がんで亡くなった人の割合をみると、肺がんや大腸がんなどと比べて少なくなっています。
これまで「転移」に対しては抗がん剤を用いるなどしていましたが、副作用が重いこともあり、治療が困難でした。
しかし、大阪大学が新しく開発した治療法は、人工的に作られた元素「アスタチン」を患者の静脈に投与するもので、転移したがん細胞と結合し、α線を放出してがん細胞を破壊します。
マウスの実験では大きな副作用がないことが確認され、6月から抗がん剤の治験として世界で初めてヒトに投与されます。
【大阪大学大学院 渡部直史講師】
「自前で製造できるというところが最大の特徴」
薬は国内で製造ができるそうで、日本発の治療法として多くの患者さんを救いたいとしています。
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